令和6年3月24日(日)に藤樹の里文芸会館で開催された「びわ湖高島春の演劇祭」において、高島高校演劇部は「天泣(てんきゅう)に浮かぶ花」を上演しました。このお芝居は一年生の松川さくらさんが脚本と演出を担当したオリジナル作品です。美しい女性の姿をした妖狐紺(かん)七(な)と村の若者隼作(しゅんさく)との、美しくも悲しい恋を描いた物語です。
学校外の演劇祭に参加したことによって、地元で活躍されている一般の演劇人の方々と交流することができ、多くの指導や助言をいただきました。いろいろ教えていただいて、大きな刺激を受けるよい機会になりました。
部員のコメント
2年 采野絵美梨
秋の大会までは先輩に裏方などを手伝ってもらっていたので、今回初めて自分たちだけで上演することに不安を感じていましたが、みんなで協力して成功できたことは今後への自信になりました。実は本番前にいろいろなことが重なり、全員揃っての練習がなかなかできていないまま当日を迎えてしまったのですが、それが却って本番でのみんなの集中力を高めて、それぞれが力を発揮できたように思います。
狐の変身のシーンでは、初めての演出に挑戦しました。影絵のスクリーンを使い、音響と照明のタイミングを合わせて二匹の狐が一瞬で人間に姿を変える場面です。すべてのタイミングを合わせることは難しかったのですが、何度も練習して役者の動きと音と照明とをピタッと一致させて、妖狐変化の見せ場を作れたと思います。
1年 松川さくら
以前から物語を作ることに興味があって、入部したときからいつかは脚本作りに挑戦してみたいと思っていました。今回初めて脚本を担当してとても苦労しましたが、先輩にアドバイスなどをもらってなんとか完成させることができました。
この物語は、人と狐とが心を通わせるお話です。紺奈が天泣池に飛び込むクライマックスのシーンが2人の気持ちの結びつきが最も強く表れるところで、脚本を一番丁寧に描きました。その場面の中心になる大道具の池もみんなが丁寧に作ってくれて、本番でこのシーンが成功した時はとてもうれしく思いました。
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