令和7年6月7日(土)に大津市北部地域文化センターにおいて第39回滋賀県高等学校演劇大津地区研修合同発表会が開催され、比叡山高校、幸福の科学高校、石山高校とともに高島高校演劇部も参加し、「拝啓、愛する人様へ!」を発表してきました。この作品は三年生の松川さくらさんが書いたオリジナル脚本で、卒業式をクライマックスにした高校生「松浦瑚華」の成長物語です。ケンカの場面はアクションが大きく、卒業式の場面は厳粛な挙止動作をするなど、場面の違いを意識して作り込むのが難しかったのですが、無事に上演することができました。
部員のコメント
2年 亀尾麻帆
卒業式の場面を完成させるのに苦労しました。「一同礼」で全員のお辞儀をきれいにそろえることは意外に難しく、何度も練習しました。本番が上手くいってよかったと思います。式の中で親への感謝を手紙にして一人一人が読んでいくシーンがあったのですが、その手紙の内容は役者が自分で考えることになっていて、それにも苦労しました。自分なりに親への感謝を表現できたと思います。
今回は一人で二役を演じました。それぞれの役作りをすることは思った以上にしんどかったと思います。早着替えをして一瞬で別人になりました。現実の世界ではないことなので、大変でしたが楽しんでやることができました。
今までやったことのない、初めてことにたくさん挑戦しましたが、それをやりきることができて自信になりました。「やればできるやん」という思いは今後に活かしたいと思います。

2年 島本くるみ(音響担当)
音響の作業は、脚本ができてから始まります。脚本を読み込んで、必要な音をYouTubeなどで探し、脚本を書いた人のイメージを具体化していく地味な作業ですが、お芝居の成功に欠かせない大切な役割です。
今回は、パソコンの調子が悪かったことやぴったりの音を見つけるのに時間がかかったことなどから、音響装置に音を入れるまでに随分時間がかかりました。練習する時間が不十分な上、舞台袖での操作が難しく、いつも以上に困難な上演になりましたが、なんとかやりきれてよかったと思います。
多くのホールは、音響のシステムが客席の後ろにあるのですが、ここは舞台袖に設置してあり、それが作業を難しくさせていました。客席であれば音量や響き具合などを実際に確認しながら調整ができるのですが、舞台袖ではそれができず、感覚で調整することになってしまって、不安なままやっていました。うまくできていたらいいのですが・・・。
これまでは、脚本の読み込みで迷ったときや音の選定で困ったときなどに、先輩にアドバイスをもらって乗り越えてきました。少しずつ成長もできていると思います。これからは、音程やテンポの調整をして楽曲を編集することなどの新しい技術にも挑戦して、できることを増やしていきたいと思っています。

2年 若山雄斗
自分がこれまでに演じた役は、文系の知識派であったり高校の演劇部をしきる部長であったりと、どちらかと言えばもの静かなしっかり者ばかりだったのですが、今回演じたのはかなり「おバカさん」に振りきった土屋蓮役でした。思い切り声を出したり、大げさに振りをつけたりして、演じていて新鮮な感じがしました。自分はこんな役も演じられるんだという新しい発見があり、演技の幅も広がった気がします。
何が自分に合っているかは、やってみないとわかりません。それは演技に限ったことではないのかもしれません。部活以外のことでも、やったことのないいろんなことを経験してみるべきだと思いました。

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